心臓リハビリテーションとは
心臓リハビリテーションとは、心臓に疾患を抱えた患者さまが、体力を回復し自信を取り戻し、地域の中での快適な家庭生活や社会生活に復帰するとともに、再発や再入院を防止することを目指して行う総合的活動プログラムのことです。
当クリニックでは、専門知識を持った医師と理学療法士や看護師といった多職種がかかわって、患者さま一人ひとりの状態に応じた効果的なリハビリプログラムを提案し、実施します。
心臓リハビリは1回60分(3単位)です
1回の心臓リハビリに対する自己負担額は、3割負担の方で約1800円。1割負担の方で約600円です。
保険適応となる疾患
特に年齢制限などはありませんが、疾患によっては条件があるものがあります。
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心不全
- 心臓手術後
- 大動脈疾患
- 閉塞性動脈硬化症
保険適応となるその他の状態
心不全ステージ分類
- ステージA:心不全の危険因子を抱えている段階
- ステージB:心臓の働きに異常が現れてきた段階
- ステージC:息切れやむくみといった心不全の症状が現れてきた段階
- ステージD:心不全が進行して治療が難しくなった段階
通常、心臓リハビリ施設ではステージC以降の患者様が中心ですが、のがたクリニックでは、ステージA,Bの患者様を対象にして自費での運動プログラムを準備しています。心不全ステージを悪化させないための予防に力をいれています。
心臓リハビリテーションの効果

心臓リハビリテーションには、さまざまな効果があることがわかっています。たとえば、狭心症や心筋梗塞などの患者さまが心臓リハビリを行うことにより、行わない場合に比べて心臓病による死亡率が26%低下し、入院のリスクが18%低下することがわかっています。また、心不全の患者さまが心臓リハビリを行うことにより、行わない場合に比べてあらゆる入院が25%減少し、心不全による入院が39%減少するという数字も出ています。
その他、
- 運動能力・体力の向上により、日常生活で心不全の症状(息切れなど)が軽くなる
- 筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
- 血管が広がりやすくなり、身体の血液循環がよくなる
- 自律神経が安定して不整脈の予防につながる
- 不安やうつ症状が改善する
- 動脈硬化の危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症)が改善する
- インスリンの効きがよくなって血糖値が改善する
- 心筋梗塞の再発や突然死を減少させる(死亡率の減少)
などの効果があります。
心臓リハビリテーションの流れ
心臓リハビリテーション開始までの流れ
- 1
電話かネットからご予約いただき、当クリニック「心リハ導入前診察」を受診していただきます。
- 2
身長・体重・血圧測定・胸部レントゲン・心電図・血液・尿検査の後に医師が診察し、リハビリが可能な状態かチェックを行います。
- 3
事前に、患者さま毎によりよい運動強度を決定(運動処方)するために、心肺運動負荷検査を実施します。(検査時間 約30分)
心臓リハビリテーションの流れ
- 1
心臓リハビリテーション室にて、着替えの後、各自で血圧・脈拍・体重を測定し、心電図モニターを装着します。
- 2
運動前のストレッチを行います。(約10分)
- 3
自重による筋力トレーニングを行います。上肢・下肢の筋力を鍛えます。
- 4
有酸素運動を行います。
最初は軽い自転車こぎから開始し、徐々に負荷量(時速やペダルの重さ)を上げ、最終的には心肺運動負荷検査で決定した適切な運動強度まで負荷量を増やします。(約30分) - 5
整理運動(約10分)、運動後のメディカルチェック(血圧、脈拍、体調のチェック)を行います。
心肺運動負荷試験(CPX)
あなたの体力を調べましょう
- 顔にマスクを装着して呼気を分析し、自転車エルゴメーターで運動をすることで、運動中の心臓・肺・骨格筋の機能などを測定する検査です。最大酸素摂取量(VO2max)を計測して、運動耐容能(いわゆる体力)を数字で調べることができます。
- 体力低下の原因がどこにあるのかを調べることができます。心臓の機能、肺の機能、血流の機能、筋肉の機能のうち、どこに障害があるのか、どこに息切れなどの症状の原因があるのかなども知ることができます。
- 安全で効果的な運動負荷量を決めること(運動処方)ができます。
InBody測定
体の声を聞いてみましょう
- 「InBody」は、簡単に体組成(筋肉量や脂肪量、水分量など)を測ることができる装置です。
- 日本を始め、アメリカ・ヨーロッパ・中国・韓国など世界110ヶ国以上で導入が進んでおり、医療・研究・栄養・保健・スポーツ・美容などの分野で、臨床検査や健康指導をサポートしています。
- 当クリニックでも、InBodyで得られた情報を用いて、具体的な運動療法・生活指導などを行っていきます。
コグニバイク
認知症を予防しましょう

軽度認知障害ケアを目的として開発された運動計測機器(エルゴメーター)の一つです。
記憶力・注意力・処理能力・視空間認知力などの課題と、負荷・回転数の変更に対応しながらペダルを漕ぐ運動を組み合わせることで、脳の活動の活発化を目指すものとなっています
コグニバイクの特徴
- 安全にデュアルタスク(二重課題)トレーニングができる
- 「認知課題 × 有酸素運動」で認知トレーニングを行います。
二重課題運動は転倒予防コンセプトでも導入されています。
- 楽しみながらエクササイズに取り組める
- 多彩な課題をゲーム感覚で取り組むことで楽しく・飽きずに
エクササイズができます。
- わかりやすい画面で運動履歴・結果を確認
- 運動履歴はわかりやすく画面上でフィードバック!
達成感がありご利用者さまのモチベーション維持につながります。
心臓リハビリテーションスケジュール表
以下のイラストは、リハビリスケジュールの一例となります。ご参考になさってください。
心臓リハビリテーションは包括的リハビリテーションとして運動療法以外にも医師・理学療法士・看護師・薬剤師等ら多職種でサポートし、定期的な検査や面談を通して体力や運動能力、心機能、栄養状態など様々な側面からチェックします。客観的・個別のデータに基づき、一人ひとりに適切な運動処方を行います。また看護師や薬剤師らによるカウンセリングを通し、運動だけでなくライフスタイル全般の見直しを行います。
自費での運動療法
自費の運動療法の流れ
- 1
各自で血圧・体重測定、準備体操(5分)
- 2
エルゴメータでの有酸素運動(30分)
- 3
整理体操(5分)
医療関係者の方へ

当クリニックでは、心臓疾患があり心臓リハビリテーションの適応がある場合は、心臓リハビリテーションプログラムにご参加いただくことでその患者さまの心疾患管理能力の向上・健康増進のご支援をさせていただいております。もしそのような患者さまがいらっしゃったらぜひご紹介ください。
心臓リハビリテーションの適応について不明確な場合は当クリニックでの初回の診察時に確認させていただきます。結果によっては適応とならない可能性もあることはご了承ください。適応でなくても診察、検査結果から健康アドバイスなどを行わせていただきます。
当クリニックで心臓リハビリテーション参加中も紹介元の定期フォロー・処方などは継続をお願いします。(ご希望のある場合は当クリニックでの定期フォローや処方を承ることも可能です)
他施設にて心臓カテーテル治療や心臓外科手術を受けられた患者さまでも受け入れ可能です。
その際は血行再建や手術経過の情報を、可能な限りで結構ですので情報提供をいただけますと助かります。
その他の症例に関しては、臨床上留意すべき点など情報提供いただければ、最大限配慮させていただきます。
下記の紹介状のリンクから紹介状をダウンロード、記入しFAXしていただくか電話にてご連絡ください。
連絡先
TEL:03-3389-2202(リハビリ室直通)03-3389-2201(代表)
FAX:03-3389-2281


